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建長寺塔所 回春院・正統院・天源院・龍峰院
2017/09/19
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建長寺塔所 回春院(かいしゅんいん)
第二十一世玉山徳旋(ぎょくさんとくせん)の塔所で、本尊は文殊菩薩。
本堂前の「大覚池」には大亀がいるとの伝説があり、別名「亀池」ともいいいます。
開祖像のほか木造韋駄天像を安置しています。回春院の裏山は十王岩へと通じ、約50穴からなる朱垂木やぐら群があるそうです。
禅宗では、高僧の塔があるところを塔頭といいます。建長寺の塔頭は、その繁栄時には49院を数えましたが、現在は12の塔頭が残っているそうです。
大覚池から観る本堂の絵は、季節ごとに変化し、素晴らしいです。初秋です。
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建長寺の塔所 回春院の風景は、季節ごとに違う風情があります。
特に、12月上旬の紅葉は素晴らしいですね。今年の紅葉も訪れたいと思います。
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建長寺塔所 正統院(しょうとういん)
第十四世高峰顕日(こうほうけんにち)の塔所で、本尊は文殊菩薩。
もとは浄智寺にありましたが、夢窓疎石によって建長寺に移されました(無学祖元の塔所として建てられた正続院の跡に移されましたた。もとの正続院は円覚寺に移されています)。
高峰顕日は後嵯峨天皇の皇子といわれ、鎌倉では第二世兀菴普寧(ごったんふねい)に学び、無学祖元の法を嗣ぎ法衣と法語を授かったといわれています。浄妙寺、浄智寺を経て建長寺に住しました。
和歌にも秀で冷泉為相とも交流をもち、「仏国禅師和歌集」を残しているそうです。
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建長寺塔所 天源院(てんげんいん)
天源院は、建長寺十三世南浦紹明(大応国師)の塔所として、柏庵宗意が建長寺内に創建、後に龍源庵と合寺したといいます。
南浦紹明(大応国師)は宋で修行の後、博多崇福寺で住持を務めていましたが、徳治2年(1307)北条貞時に招聘され建長寺に移ったといいます。
本尊:釈迦牟尼仏。
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建長寺塔所 龍峰院(りゅうほういん)
臨済宗建長寺派寺院の龍峰院は、蓬莱山と号し、建長寺境内にある建長寺の塔頭寺院です。建長寺十五世約翁徳儉(佛燈国師、元応2年1320年寂)が徳治2年(1307)創建したといいます。
本尊の聖観音菩薩坐像は、鎌倉三十三観音霊場29番札所となっています。もとは八代執権北条時宗が創建した持仏堂だったといいます。
開基は九代執権北条貞時。約翁徳倹は、鎌倉の路傍に捨てられていたのを拾われたといわれ、蘭渓道隆の下で禅を学んだそうです。
廃寺となった禅興寺(参考:明月院)、長勝寺、京都の南禅寺、建仁寺の住持も勤めました。
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