展示会雑記-2
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高野光正コレクション「発見された日本の風景展」を観に行ってきました。
高島屋ギャラリーです。
2024/08/05
日本人画家が描いた明治の暮らし、西洋の画家が愛した日本の風景が展示されていました。
非常に良かったです。
特に、横浜で活躍した幻の画家笠木治郎吉氏の、濃厚な彩色、緻密な描き込みには驚かされました。
明治の暮らしにタイムスリップしたような感じです。
展示は「序章 明治洋画史を眺める」「第一章 明治の日本を行く」「第二章 人々の暮らしを見る」「第三章 花に満たされる」で構成されていました。
帰りに珍しい「日本のポスター」単行本を購入しました。
古いポスター好きな自分にはたまらない本ですね。
これからゆっくり味わいます。
展示会詳細(高島屋ギャラリーより文章転記)
高野光正コレクション 発見された日本の風景
日本人画家が描いた明治の暮らし、西洋の画家が愛した日本の風景
●貴重なコレクションで巡る、明治の日本。(文章転記)
日本の近代の始まりである「明治」。日本は西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れ、一大変革を経験しました。それは美術の世界においても例外ではなく、日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱き、その様子を描きました。また日本人の画家たちは西洋人から学んだ新しい技法で、自分たちの国の風景や暮らしを描いたのです。これらの作品の多くは外国人に求められ海外に渡り、長年の間眠っていました。本展の出品作品はすべて、コレクターの高野光正氏が半生をかけて海外で収集し、日本へ里帰りを果たしたものです。この類を見ないコレクションには、今では失われてしまった明治の日本の貴重な姿が残されています。
●コレクターについて(文章転記)
高野光正氏は1939年、名古屋市生まれの実業家。父の時次氏は画家浅井忠の珠玉の水彩画73点を東京国立博物館へ一括寄贈したことで知られる。 光正氏はニューヨークのクリスティーズで鹿子木孟郎の「上野不忍池」を落札したことをきっかけに、日本人作家の情報を現地の知人から入手しつつ作品を蒐集。アメリカで該当作品が少なくなると舞台を英国に移して蒐集を続けた。現在約700点にのぼるコレクションはほぼ全てロンドンまたはアメリカで入手し日本への里帰りを果たした作品である。
●横浜で活躍した幻の画家J. Kasagiこと
笠木治郎吉(かさぎ じろきち)について(文章転記)
横浜で土産物の水彩画を描いていた笠木治郎吉は、これまでほとんど知られていない画家でしたが、本コレクションが公開されると強烈な個性が話題になりました。油彩と見間違う濃厚な彩色、緻密な描き込み、映画の一場面のようなドラマティックな表現にご注目ください。
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写真に興味があったので、
「KAGAYA 星空の世界 天空の贈り物」展を観に行ってきました。
2024/06/22
そごう美術館です。人気なのか非常に混んでいました。
今まで知らなかった写真家ですが、非常に良かったです。
圧倒されました。
そういえば若い頃、写真の道に行くことも一時検討したこともありました。
遠い記憶ですが。
今回は写真撮影OKでした。
以下私の気に入った作品の内容です。
本展では、KAGAYAの代表的な写真作品、新作32点含む約100点を、「四季の星空」、「月のある空」、「オーロラ」、「天の川を追う星の旅」、「一瞬の宇宙」、そして新章「天空を映す」のカテゴリーに分けて、展示していました。
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Kagayayutaka(カガヤユタカ)は1968年、埼玉県生まれ。星空写真家、プラネタリウム映像クリエーター。天空と地球が織りなす壮大な奇跡を、デジタルアートやプラネタリウム番組、あるいは写真など、さまざまなアプローチを通して表現し、世界中の人々を魅了する。その創作はまず絵を描くことからスタートし、2006年にはプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」を発表。「銀河鉄道の夜」は国内をはじめ欧米・アジアで累計100館を超えるプラネタリウムで上映され、観客動員数100万人を突破し、今も動員記録を更新中。2010年、デジタル一眼カメラの飛躍的な性能の向上をきっかけに、暗い星空と風景を短時間(数秒~30秒)で撮影するという現在のスタイルを確立。本格的に星空写真家として活動をはじめる。星空写真は小学校理科の教科書にも採用され、また写真を投稿発表するX(旧Twitter)のフォロワーは90万人を超える。画集・写真集・フォト エッセイ集・入門書など著書多数。天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番はKagayayutaka(カガヤユタカ)と命名されている。花巻イーハトーブ大使。
以下、代表的な作品です。
1章 四季の星空
桜・蛍・雪などをはじめ、季節をテーマとした作品
2章 月のある空
月をテーマとした作品
3章 オーロラ
オーロラをテーマとした作品
4章 天の川を追う星の旅
天の川をテーマとした作品
5章 天空を映す
水面に映る星空をテーマとした作品
6章 一瞬の宇宙
悠久の空に現れる一瞬の光景、宇宙とのつながりをテーマとした作品
いや~
すごい人でした。
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マクミラン・アリスの原画約250点が日本初公開ということで
不思議の国のアリス展を観に行ってきました。
2024/05/02
やはり、彩色された原画、再プリントされた版画、書籍原本は良いですね。
原画は結構小さかったですが、堪能しました。
最近は、今まであまり目に触れないジャンルの物を、できるだけ観るようにしています
出版160周年記念 不思議の国のアリス展
4人の著名画家の集大成、
マクミラン・アリスの原画約250点が日本初公開
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4月11日の鎌倉探訪時に、
佐野繁次郎x小金沢健人ドローイング/シネマ展を観てきました。
2024/04/11
神奈川県立近代美術館鎌倉別館です。
展示は造形がメインで、結構変わった展示会で面白かったです。こういう世界もあるんだねという感じでした・・。
今回は展示館の中の展示撮影もOKでした。ラッキーです。
■小金沢健人×佐野繁次郎ドローイング/シネマ展 概要
現代美術作家と当館の所蔵作家をとりあげ、一つの視点でそれぞれの作品に新たな側面を読む展覧会。絵画・映像・立体で国際的に活動する小金沢健人(こがねざわ・たけひと/1974―)と、独特の描き文字と線画による装幀・挿画が油彩画と並び多くのファンを持つ佐野繁次郎(さの・しげじろう/1900―1987)。とりわけ線描(ドローイング)の作品において、ふたりの仕事はニュアンスに富んだ描線と余白を共通項とするものです。
■展覧会の見どころは
●小金沢健人による佐野繁次郎:イマジネーションとモーション
佐野が描いた町並み、人々などパリのモダンな風景が、小金沢の解釈によって鎌倉別館の展示空間に展開しています。
●佐野繁次郎のカット原画類を多数初公開しています。
非常に面白い展示会でした。
普段あまり目にふれない造形に触れて、有意義な展示会でした。
佐野 繁次郎(さの しげじろう、1900年1月22日 - 1987年12月2日)は、大阪府大阪市出身の洋画家。大阪市船場の筆墨商の家に生まれる。小出楢重に師事し、信濃橋洋画研究所に学び二科展に出品。昭和初期より横光利一の「寝園」の挿画や著作の装幀、挿画をはじめとして多数手掛ける。1937年フランスに渡り、パリのアカデミー・ジュリアンに学ぶ。この際にアンリ・マティスに師事、ジョアン・ミロとも交流する。戦後は二紀会の創設に参加。パピリオ化粧品の重役としても活躍。パッケージデザインも手掛けた。佐野繁次郎が装丁を手掛けた書籍も数多くあり、それを蒐集する美術関係者も少なくない。2008年には佐野の装丁本ばかりを纏めた「佐野繁次郎装幀集成」(みずのわ出版)が発行されており、佐野本コレクターとして西村義孝、安部朋子などが有名である。
小金沢健人は1974年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。在学中よりビデオによる映像作品の発表を始める。1999年から2017年まではベルリンを拠点にして活動。「運動」と「場所」に強い興味を持ち、映像作品のインスタレーションを起点に、パフォーマンス、ドローイング、立体作品、サウンドなどが、動きの中で交わる表現へと幅を拡げてきた。近年は舞台や劇場空間での表現も手がけ、生成と消滅を探究する方向へ進んでいる。これまでに、メディアシティソウル、マニフェスタ、シャルジャビエンナーレなどの重要な国際展に名を連ね、国内でも横浜トリエンナーレ、あいちトリエンナーレ、六本木クロッシングなどに参加。
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水木しげる生誕100周年記念
水木しげるの妖怪 百鬼夜行展を観に行ってきました。
2024/02/24 そごう美術館
代表作「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ多くの妖怪作品を生み出した水木しげるの
百鬼夜行の妖怪たちの妖怪画約100点、やっぱりプロは違いますね。
土曜日の連休で子供たちがいっぱいで、かなり混んでいましたが
十分堪能できました。
展示会後は、横浜の街ブラブラ。
10年ひと昔と言いますが、コロナ禍で3~4年行かなかっただけでも
街はだいぶ変わっていました。
こちらも結構楽しかったです。
やっぱり老人は歩き回らないとね。
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水木 しげる(みずき しげる 、本名:武良 茂〈むら しげる〉、1922年〈大正11年〉3月8日 - 2015年〈平成27年〉11月30日)は、日本の漫画家、妖怪研究家、紙芝居作家。大阪府大阪市住吉区出生、鳥取県境港市入船町育ち。ペンネームは、紙芝居作家時代に兵庫県神戸市の水木通り沿いで経営していたアパート「水木荘」から名付けた。1958年に漫画家デビュー。代表作となる『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などを発表し、妖怪漫画の第一人者となる。
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今年初めての展示会鑑賞
かみさんと二人で「111年目の中原淳一展」を観に行ってきました。
2024/01/05 そごう美術館。
ほとんど高年の女性ばかりでしたが、非常に面白かったし、イラスト描写の勉強になりました。
昨年亡くなった義母が大好きなデザイナーでした。
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中原 淳一(なかはら じゅんいち、1913年〈大正2年〉2月16日 - 1983年〈昭和58年〉4月19日)は、日本の画家、ファッションデザイナー、編集者、イラストレーター、人形作家。妻は宝塚歌劇団元男役トップスターの葦原邦子。活動の範囲は多岐にわたり、ファッションデザイナー、スタイリスト、ヘアメイク、作詞家など様々な顔を持ち、若い女性の憧れや装いを提唱し続けた優れたリーダーでもありました。
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10月29日は、家族で、静岡の駿府城見学と
静岡県歴史博物館の「駿府城と徳川家康展」鑑賞、
そして紅葉山庭園を鑑賞してきました。
2023/10/29
鑑賞の後は、静岡の街ブラブラで、非常に楽しい時間を過ごしました。
静岡はいい街ですね。
静岡県歴史博物館
紅葉山庭園
駿府城公園
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アーツ・アンド・クラフツとデザイン展
「ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」
を観に行ってきました。そごう美術館。
2023/10/23
アーツ・アンド・クラフツ運動の歩みを、テキスタイルや壁紙・家具・金工など、約170点の作品が展示されていました。フランク・ロイド・ライトには興味がありましたが、ライトの建築のステンドグラスにそのデザインが現れていると感じました。
ま~ま~の展示会でしたね。
19世紀後半にイギリスで興ったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以降、急速に失われつつあった手仕事による制作活動を取り戻すこと、さらには、生活と芸術が一体化することを目指しました。中心人物となったウィリアム・モリス(1834-1896)の思想と実践は、同時代の作家に広く受け入れられ、イギリス全体、そして世界各地へと広まります。
アメリカでは、建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)らも参加し、運動は新たな展開を見せました。手仕事の復興を目指したアーツ・アンド・クラフツ運動は、美術や工芸、建築だけにとどまらず、産業や人々の生活文化にも影響を与え、その思想は現代の日本にも息づいているそうです。
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パリを愛した孤独な画家の物語
生誕140年 モーリス・ユトリロ展に行ってきました。今回はかみさんと一緒です。
2023/10/01
白の時代と呼ばれる全盛期の作品を中心に、詩情と哀愁を描いた約70点。
パリを描く画家モーリス・ユトリロ(1883-1955)。ユトリロ生誕140年を記念して、「白の時代」に描かれたユトリロの代表作を中心とした展覧会。
「白の時代」には白が印象的な建物や壁が多く描かれ ており、絵の具に石膏や砂などを混ぜてリアルな質感を出しているそうです。
非常に良かったです。
額絵2枚も購入し、大満足のユトリロ展でした。
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霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展を観に行ってきました。
2023/06/29
大事なのは、作品が生きていて、「気配」を帯びること。
彫刻家・大森暁生は、主に木と金属を素材に、実在する生きものから架空の生きものまでをモチーフに制作しています。
その彫刻は、霊気を帯びているかのように神秘的で、今にも動き出しそうなほどにリアルです。
全体の作品は非常に良かったのですが、あまりピンときませんでした。
残念ながら、私にはあまり合わなかったようです。
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