横浜山手界隈の西洋館-2
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春の、山手111番館、山手234番館、山手えの木邸
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山手111番館
横浜市公式サイト文記載
山手111番館は、横浜市イギリス館の南側にあるスパニッシュスタイルの洋館です。ワシン坂通りに面した広い芝生を前庭とし、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす建物は、大正15(1926)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として建設されました。設計者は、ベーリック・ホールと同じく、J.H.モーガン。 玄関前の3連アーチが同じ意匠ですが、山手111番館は天井がなくパーゴラになっているため、異なる印象を与えます。
赤い瓦屋根に白壁の建物は、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造りです。創建当時は、地階部分にガレージや使用人部屋、1階に吹き抜けのホール、厨房、食堂と居室、2階は海を見晴らす寝室と回廊、スリーピングポーチを配していました。 現在、ローズガーデンから入る地階部分は、喫茶室として利用されています。
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山手234番館
横浜市公式サイト文記載
昭和2(1927)年頃に建てられた、外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)。設計者は、隣接する山手89-6番館(現「えの木てい」)と同じ、建築家朝香吉蔵氏です。
建設当時は、4つの同一形式の住戸が、中央部分の玄関ポーチを挟んで対称的に向かい合い、上下に重なる構成をもっていました。3LDKの間取りは、合理的かつコンパクトにまとめられています。また、洋風住宅の標準的な要素である、上げ下げ窓や鎧戸、煙突なども簡素な仕様で採用され、震災後の洋風住宅の意匠の典型といえます。
第2次世界大戦後の米軍による接収などを経て、昭和50年代頃までアパートメントとして使用されていましたが、平成元(1989)年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得しました。平成9(1997)年から保全改修工事を行い、平成11(1999)年から一般公開しています。
1階は再現された居間や山手234番館の歴史についてパネルを展示しています。2階は貸しスペースとして、ギャラリー展示や会議等に利用されています。
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山手えの木てい
1927年に建築家朝香吉蔵氏によって建築された英国式の洋館で、かって外国人居留だった山手に残る数少ない洋館の一つです。
暖炉、木製の上げ下げ窓、150年以上昔のアンティークな家具など、古き良き良き横浜の雰囲気が今も残っています。
現在は洋菓子店になっています。
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