鎌倉 建長寺 正統院、回春院
2016/09/25
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建長寺の奥の方にひっそりとある、正統院と回春院。
二つとも静かで趣がある塔所です。
正統院(しょうとういん)は、大十四世高峰顕日の塔所で、本尊は文殊菩薩。
もとは浄智寺にありましたが、夢窓疎石によって建長寺に移されました。
高峰顕日は後嵯峨天皇の皇子といわれ、鎌倉では第二世兀菴普寧(ごったんふねい)に学び、無学祖元の法を嗣ぎ法衣と法語を授かったといわれています。浄妙寺、浄智寺を経て建長寺に住しました。
和歌にも秀で冷泉為相とも交流をもち、「仏国禅師和歌集」を残しているそうです。
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回春院(かいしゅんいん)は、第二十一世玉山徳旋(ぎょくさんとくせん)の塔所で、本尊は文殊菩薩。
本堂前の「大覚池」には大亀がいるとの伝説があり、別名「亀池」ともいいます。
開祖像のほか木造韋駄天像を安置しており、回春院の裏山は十王岩へと通じ、約50穴からなる朱垂木やぐら群があるそうです。
禅宗では、高僧の塔があるところを塔頭といいます。
建長寺の塔頭は、その繁栄時には49院を数えましたが、現在は12の塔頭が残っているそうです。
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