四季の雑記 17・2025
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邦画を観た後に、鑑賞後画像を作成しています。
映画 しろばんば を鑑賞しました。
2025/03/10
1962年制作、私が12歳の時の映画です。
原作は井上靖、監督は滝沢英輔、脚色は木下惠介、主役は芦川いづみ。
原作は読んでいませんので、内容は映画が初めてです。
井上靖の自伝小説を映画化した文芸作品だそうです。
大正四、五年ころの伊豆の少年(小学2年の洪作)の様子を描いたものですが、当時の小学校の様子が、着物姿が、半ズボンとシャツに変わっただけで、私の小学校2年生の昭和32年の様子とほぼ変わっていませんでした。
校庭での朝礼、音楽の時間の唱歌箱根八里、運動会、登校様子等々・・。
これは大正時代の伝統が、昭和32年まで引き継がれていることになります。
なんとなく、ホッとする、懐かしい映画でした。
日活
「主婦の友」に連載され、深い感銘を与えた井上靖の自伝小説を映画化した珠玉の文芸作品。伊豆の奥深くで祖母と暮らす少年が祖母に寄せる淡い恋へのあこがれと、因襲の中に消えた女の悲劇を描く。
映画COM
しろばんば
1962年製作/101分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年11月21日
ストーリー
大正四、五年ころ、伊豆の山々が暗緑の暮色に沈んでゆく冬の黄昏時には、綿くずのような白い小さな生きものが浮漂し始める。子供たちはそれを「しろばんば」と呼んだ。伊上洪作はこの白い生きものを眺めながら、曽祖父の妾だったおぬいと旧い家の土蔵で暮していた。明日から春休みという日、洪作はおぬいから母屋の叔母のさき子が女学校を卒業して帰って来たことを聞いた。近所の人達に囲まれたさき子の姿は、洪作にとりひどくまぶしかった。さき子が遠く遠く離れて洪作には到底手の届きそうにもない女に思われた。新学期になり、さき子が洪作の通う小学校の教師になると聞いたとき、彼はかすかなときめきを覚えた。洪作はわざと教室で暴れ廊下に立たされることが多くなった。そんな時、さき子は洪作の頭をこづいた。が、洪作はさき子のこうした邪険な態度にかえって落ちつくのだった。夏休みになった。洪作はおぬいに連れられ豊橋の父母の家へいった。そこで洪作は、おぬいと父母の口論から、自分が“おぬい婆ちゃの実の孫じやない”と知り悩んだ。村では、さき子と洪作の担任の先生との噂が広がっていた。ある夕暮、洪作はよりそって歩くさき子と中川の姿を見た。さき子は洪作に気づくと彼の肩を抱き「洪ちゃんも中川先生好きでしょ」と言った。瞬間、洪作の胸に中川に対する憎悪が湧きあがった。「きらいだ!さき子姉ちゃもきらいだ!」彼は二人を残して駈け出していた。秋が去り、再び冬になった。さき子は中川に連れられ彼の任地へ去った。二人を見送った洪作には、痩身のさき子の囲りに綿くずのような生きものが群がってゆくように思えた。洪作がさき子の死を知ったのは、天城の斜面に初秋の風の鳴る翌年であった。初秋の明るい陽の中に立った洪作の眼に、はなやかな色彩に満ちたはずの伊豆の風景が、何か暗い絵具で塗られたように見えるのだった。
■スタッフ・キャスト
監督:滝沢英輔
脚色:木下惠介
原作:井上靖
企画:大塚和
撮影:山崎善弘
美術:松山崇
音楽:斎藤高順
伊上洪作:島村徹
おぬい婆ちゃ:北林谷栄
伊上捷作:芦田伸介
伊上七重:渡辺美佐子
祖母さき子:芦川いづみ
石守校長:宇野重吉
中川基:山田吾一
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親水緑道の沢の小鷺(こさぎ)
2025/03/06
少し薄暗い沢で佇む小鷺です。
まだ子供ですね。
近くの紅梅も散って、春も近いですね。
■小鷺(こさぎ)
コサギ(小鷺、Egretta garzetta)は、鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属に分類される鳥です。全長約60センチメートルで、白サギ類では小形です。全身白色、くちばしは黒、後頭部に数本の長い飾り羽があります。足は黒色で長く、指は黄色。水辺にすみ、カエル・魚などを捕食します。日本では留鳥で、水田・河川・沼などにすみます。
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大好きな作家、曾野綾子氏が死去しました。
非常に残念でなりません。
これからも、氏の残した数々のエッセイは、人生の参考にしていきたいと思っています。
2025/03/04
以下は、産経新聞に掲載された、訃報の記事です。
希代の女傑、人間の本質直視した作家の目 死去の曽野綾子さん、
晩年まで社会的活動続ける。
2025/3/4 16:08
2月28日に死去した作家の曽野綾子さんは、人間の本質を直視した数々の作品がベストセラーになったほか、世間が言えないことを言う硬骨の論客として、また長年にわたる国際的慈善活動でも知られた。誰に対しても公正で偉ぶらない朗らかな人柄と、自分を曲げない芯の強さを併せ持つ希代の女傑だった。
「女三島由紀夫」
聖心女子大在学中に同人雑誌への投稿で文芸評論家の臼井吉見に見出され、若さに見合わぬ文才で「女三島由紀夫」の異名をとるなど、美貌の新進作家として戦後文壇に華々しくデビュー。活躍ぶりは有吉佐和子さんら同時期に続々と現れた女性作家とともに〝才女時代〟と評されたが、その中でも群を抜いて目立つスター的存在だった。
以後70年以上にわたり、第一線作家として活躍。中年期には不眠症や白内障に苦しんだが、いずれも力強く克服した。執筆の秘訣については「私の小説のタネはたいてい一行(いちぎょう)である場合が多い」と語り、新聞の雑報や日常の小さな出来事にひそむ深い部分を持ち前の好奇心と観察力で膨らませ、人生の断面をえぐる小説に仕立てる手法を得意とした。代表作の一つ「神の汚れた手」は、出産と中絶の両方に携わる産科医の葛藤を正確な医療情報に基づいて冷静に描く長編小説で、生命の尊厳や生殖医療の倫理を問い、大きな反響を呼んだ。綿密な取材力には定評があり、特に土木工事現場巡りはライフワークで、ダム建設を描いた「無名碑」「湖水誕生」などの名作に結実した。
左派を果敢に批判
社会問題にも歯に衣着せぬ評論を展開。産経新聞「正論」欄では昭和48年の創設当初から健筆をふるい、中国礼賛報道や差別語狩りなど、当時言論界で全盛を極めていた左派イデオロギーを健全な常識で果敢に批判し、多くの読者から支持された。63年の正論大賞受賞時には「生活の条件がある程度整った時こそ、逆に私たちが魂を持った人間になり得るかの試練の時になります」と語り、逆境こそ成長の糧になるという人間観に基づく教育論や人生論でも「人間の分際」など多くのベストセラーを生んだ。
23年にカトリックの洗礼を受け、聖書に関するエッセーや紀行文も多い。54年にローマ法王庁から信徒に対する最高の栄誉であるバチカン有功十字勲章を贈られるなど、クリスチャン作家としても高く評価された。47年に海外の日本人カトリック関係者を通じてアフリカや南米の途上国で貧困者への人道援助を行う海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS)を創立し、40年間代表を務めたほか、日本財団会長時代にも福祉活動の充実へ組織の舵を切るなど、慈善活動への大きな貢献でも知られた。
おしどり夫婦
口癖は「元気な限り、働く義務がある」。その言葉通り、80歳を超えてからも新たにマダガスカルでの医療援助プロジェクトに取り組んだ。関係者によると、令和2年10月に自宅で転倒し、足の骨を骨折。その後自宅療養をしていたが、昨年秋ごろに都内の病院に入院したという。
夫の三浦朱門さんとは文壇きってのおしどり夫婦として有名。晩年の三浦さんを自宅で自ら1年以上にわたり介護し、平成29年2月に死去した際には「こんな安らかな最期を迎えられたのは、日本の医療制度のおかげです」と静かに社会への感謝の言葉を述べていた。
曾野 綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 -2025年〈令和7年〉2月28日 )は、日本の作家。(93歳没)「曾野」表記もある。本名は三浦知壽子。旧姓、町田。夫は三浦朱門。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い。日本財団会長、日本郵政取締役を務めた。日本芸術院会員。文化功労者。
作家の曽野綾子さん死去 93歳、
「神の汚れた手」「太郎物語」 日本財団会長も務める
2025/3/4 14:30
長編小説「神の汚れた手」や「太郎物語」などで知られる作家で文化功労者の曽野綾子(その・あやこ、本名・三浦知寿子=みうら・ちずこ)さんが2月28日午後2時59分、老衰のため都内の病院で死去した。93歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行われた。お別れの会は未定。
聖心女子大英文科卒業。高校時代から創作活動を始め、文芸同人誌「新思潮」に参加。そこで三浦朱門氏と出会い、大学在学中の昭和28年に結婚。翌29年、占領軍の米軍人たちを日本人女性通訳の目から描いた短編「遠来の客たち」が芥川賞候補となり、23歳で文壇デビュー。夫の三浦氏や遠藤周作氏らとともに「第三の新人」と呼ばれた。
以後、長編「たまゆら」「午後の微笑」など話題作を次々に発表し、人気作家に。カトリックの信仰に基づき人の善悪両面を直視する人間観と、日常生活の細部にひそむ面白さを鋭くとらえる観察眼は小説以外でも発揮され、エッセー「誰のために愛するか」「老いの才覚」「夫の後始末」など、人生論の分野でも壮年期から晩年まで多数のベストセラーを生み出した。
主な長編小説に、大久保清事件をモデルにした「天上の青」、息子の成長を描いた「太郎物語」など。本紙正論メンバーとして長年健筆を振るうなど論壇でも活躍し、63年に正論大賞受賞。平成24年には菊池寛賞を受賞した。産経新聞には14年から17年間、エッセー「透明な歳月の光」を連載していた。
7年から17年まで日本財団会長を務めたほか、21年に日本郵政の社外取締役、25年には政府の教育再生実行会議委員に就任。また中年期から長年にわたり私財を投じてアフリカや南米への医療支援を続けるなど、晩年まで社会的活動にも精力的に取り組んでいた。
私の好きな作家の一人です。
残念な人を亡くしました。
ご冥福をお祈りいたします。
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春が近い帷子川の川鵜
2025/03/03
これからもう少し多くなると思います。
春が待ち遠しい。
■川鵜(かわう)
カワウ(河鵜、川鵜、学名: Phalacrocorax carbo)は、カツオドリ目ウ科に分類される鳥類の一種です。名前の由来は文字通り「河(川)」に生息する「鵜」です。魚獲りが上手水にぬれた翼を大きく広げ乾かします。全長80センチくらい。全体に黒色。ユーラシア・アフリカ・北アメリカ東部に分布。日本にも留鳥として湖・川や海岸でみられ、潜水して魚を捕食。木の上に巣を作り、集団で繁殖します。《季 夏》
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■作家 曾野綾子氏の助言
老年になれば、妻と死別したり、妻が急に入院したりする可能性が出てくる。そのために、簡単な掃除、洗濯、料理ぐらいができない男というのも、賢い生き方とは言えない
酒の肴づくり
豆腐、しょうが、ねぎの四川鍋
ヘルシーな豆腐とねぎを煮るだけで、うまい、四川風。
2025/02/28
一味唐辛子、豆板醤をごま油で熱し、醤油で味付け、酒と水でのばして鍋スープに。
豆腐とネギを加えて弱火でたっぷりと煮る。
仕上に花椒粉をふり、しょうがとネギ青部を入れて、
さっと煮て完成。
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大鷭(おうばん)
晩冬の帷子川の大鷭(おおばん)です。
2025/02/24
冬にしか見られないので、もう少しでいなくなりますね。
なかなか味のある野鳥です。
■大鷭(おうばん)
学名:Fulica atra)は、ツル目クイナ科オオバン属に分類される鳥類の一種です。
夏季にヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬季になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などへ南下し越冬します。
日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬します(冬鳥もしくは留鳥)。
全長32-39cm。翼開張70-80 cm。和名はバンよりも大型であることに由来します。頭部や頸部は黒い羽毛で被われ、頭頂や後頸には光沢があります。胴体は灰黒色の羽毛で被われ、上面は青みがかっています。
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鵯(ヒヨドリ)
春が近いので、そろそろ鵯(ヒヨドリ)が姿を現しました。
2025/02/23
良いですね。
これからが楽しみです。
私の好きな野鳥です。
■ヒヨドリ(鵯)
スズメ目ヒヨドリ科の鳥。全長26センチくらいです。全体に暗青灰色で、目の後ろに褐色の斑があります。
ピーヨピーヨと大きな声で鳴き、波形を描いて飛びます。
低山から平野にかけて広く分布し、冬は暖地に移動します。木の実や花の蜜を好みます。
ひよ。ひえどり。《季 秋》
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今週は寒波で厳しい週ですが、散策路ではすでに
春のきざし 白梅・素芯蠟梅・紅梅・辛夷。
2025/01/20
これから一気に春になるような感じです。
春が待ち遠しいですね。
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